育休を考え始めたら、まず読んでほしい!
男性の育休取得をわかりやすく記事にまとめました。
1年半育休を取得したパパ、とよクマ(@toyo_kuma)がレポートをお届けします。
この記事を一読すれば、男性の育休と取得方法について、一通り基本的な知識がつきます。
とよクマ
わずか5分で、全部読める内容です。
あなたも育休を勝ち取りましょう!
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男性の育休の取り方と条件
会社の担当者(上司や総務)に、育休を取得したい旨を伝えましょう。
育休は、雇用保険に加入して1年以上が条件です。
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雇用保険は基本、法人であれば全従業員の加入が義務です。
どうしても会社が拒否する場合は、ハローワークに連絡しましょう。
育休の取得ができないケース
以下のケースでは、育休は取得できません。
- 雇用保険に加入して1年未満
- フリーランス(個人事業主)
- 主婦、主夫
- パート、アルバイト(雇用保険未加入)
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男性の育休中の過ごし方
育休と書くと、
「1年休めるな、仕事をしなくていいな」
と、お休みでラクなイメージがありますが、かなり過酷です。
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育休は男性(パパ)が大活躍
赤ちゃんを産んだ後のママの体は、大きなけがをした後と同じ状態です。
本来であれば休息が必要な状況ですが、産まれたその日から休まず赤ちゃんの授乳が始まります。
授乳=血液が成分なので、貧血状態の中で授乳するママも珍しくありません。
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赤ちゃんのお世話だけでも大変な中、
- 上の子の育児
- 家事全般
- 仕事
すべてを抱え込もうとすると、あきらかにキャパオーバーです。
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出産直後、ママは赤ちゃんの授乳と休息のみで体の回復を優先させ、その他の家事、上の子の育児はすべてパパが担当するのが最初の1か月になります。
その後、ママの回復の状況をみながら、徐々に分担しましょう。
育休中のママとパパの休息も、大事な時間です。
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新生児の子育てグッズ10選 では、ママのストレス解消のために役立ったアイテムを10種類厳選してご紹介しています。
すべて、ぼくたちが実際に使ったグッズです。
ぜひ、ご一読ください!

男性の育休の期間
子どもが生まれた日から満1歳になる日(1歳になる誕生日の前日)まで、育休を取得できます。
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パパ・ママ育休プラス
パパとママが夫婦で育休を取得すると、最大1年2か月まで育休を取得できます。
少しややこしいのが、パパとママ共に育休は1年までですが、パパが期間をずらして育休を取得すると、1年2か月まで育休が認められます。
- ママの育休(4/1~3/31)
- パパの育休(6/1~5/31)
となるので、パパがワンオペ育児できます。
- ママの育休(4/1~3/31)
- パパの育休①(4/1~5/31)
- パパ仕事(6/1~7/31)
- パパの育休②(8/1~5/31)
パパの場合のみ、2回に分けて取得も可能です!
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男性のみ育休を2回取得できる
なぜ、男性だけ!?
と思いますが、1年育休を取得すると、仕事の繁忙期に留守になります。
予め繁忙期がわかる業種であれば、一度仕事に戻れるメリットがあります。
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男性の育休は、いつから取れる?
男性(パパ)の育休は、子どもが生まれた日から取得できます。
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早めに生まれるケースもあるので、パパは仕事の引継ぎを早めに済ませ、いつでも駆け付けられるように準備しておきましょう。
実際に生まれた日は、必ず会社の担当者に申告してください。
男性の育休は取りにくい?
男性の育休取得率は、2018年の時点で約5%です。
取得日数のケースは、
- 5日未満:55%
- 5日~2週間未満:18%
- 2週間~1か月未満:8%
- 1か月~3か月未満:12%
- 3か月以上:4%
と、5日未満がほとんどです。
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以上の数字から、育休はかなり取得しにくい状況です。
男性の育休は実際に1年取れる?
育児休業は、法律に基づいて男性でも1年間、取得できます。
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では、なぜ育休の取得率が5%なのでしょうか?
- 自分から遠慮して言い出せない
- 同僚の目が気になる
- 会社の空気が許さない
- 前例がない
だと考えられますが、正直取らなければ損です。
終身雇用制が崩壊した今、そこまで会社に忠誠を尽くして、会社はあなたを守ってくれるのでしょうか?
男性の育休休暇は会社や同僚に迷惑?
もし仮に、自分はすでに出産イベントを終えた男性で、若い同僚が1年育休を取得すると言い出したら…
ずるい!仕事が大変になる!
と、思いますね。
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- 1人抜けただけで現場が混乱するほどの人材不足
- 属人性が高い業務内容
- 時代に合わせて、業務の仕組みを改善しない
もしかしたら、育休を取得できない旧態依然とした仕組みに問題があるのかもしれません。
今の現状では、同僚に迷惑(負担)がかかる仕組みですが、誰かが育休を取得することで仕組みを見直さなければ、いつまでも変化しません。
男性の育休取得を拒否された場合
まず、育児休暇は法律で希望すれば誰でも取得できます。
後先を考えなければ、ハローワークに連絡するのが一番早い解決方法です。
現実的には、
- 育休を2回に分けて、繁忙期は業務に戻る
- 半育休で業務補助
- 育休中に習得したいスキル
- 企業にも助成金が給付される
- 会社、特に新卒採用のイメージアップ
を持ち札として、会社と交渉がおススメです。
男性の育休のメリット
男性の育休には、様々なメリットがあります。
- 父親の自覚を持てるようになる
- 家事、育児のスキルが上がる
- 仕事だけではない、家庭を大事にする人生観が芽生える
- 妻との信頼関係が構築される
- 1年で新たなスキルが勉強、身に着けられる
- 副業を始める時間がある
- 今後の人生にじっくり向き合う時間ができる
実際におなかを痛めて子供を産む女性と違い、何もできない男性は父親になった意識の変化が遅い傾向があります。
意識の変化=行動の変化 になりますが、そもそも意識を変化するきっかけが少ない状況では、いつまでも夫のままで父親になれません。
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そのままの流れで、副業をはじめるのもおススメです!
今後の人生に向き合う時間が出来るので、キャリアなどじっくりと考えましょう。


男性の育休のデメリット
- 収入が減る(給付金の金額は50~67%)
- 職場の同僚に負担をかける
- 会社から孤立しそう
- 会社に戻ると、仕事についていけない
よく収入が減ると言われていますが、社会保険料と所得税は免除になるので、実際にはそれほど変わりません。
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一番のデメリットは同僚から白い目で見られ、居場所がなくなることです。
思い入れのある会社で、ある意味戦友でもある同僚には後ろ髪を引かれますが、もはや古い考え方です。
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育休のデメリットは、半育休で解決できます。
半育休を条件に会社と交渉することで、1年の育休を実現できる可能性が高まります。

男性の育休は、近い将来キャリアの一部になる
「え?君は育休取得しなかったの?それじゃあ、これ以上は出世できないね。」
なんて時代は、目の前です。
育休を取得して、家庭を大事にしている上司でなければ、若い世代は付いていきません。
とよクマ
世の中は残酷で、
「当時の空気では、育休を取得できない時代だった。」
と言い訳をしても、
母ナツ
としか見られません。
「私も育休取りましたよ!人生観が変わるので、より仕事に精を出すためにも、ぜひ取得してもらいたい!」
そんな人事や上司のいる会社って、仕事の内容よりも会社の風土に魅力を感じませんか?
男性は働きながら育休が可能?
働きながら育休って、矛盾していますが月80時間以内の労働は法律で認められています。

半育休は、男性が1年育休を取得するための最大の武器です。
会社に都合のいいように使われる危険性もありますが、それでも今までに比べると圧倒的に休みが多くなります。
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1年育休を取得するための交渉材料として、使ってみてはいかがでしょうか?
もちろん労働なので、お給料もその分出ますよ。
男性の育休中の給料、給付金
育休中は、雇用保険から給付金が支給されます。
- 育休開始180日(6か月)までは、給料の67%
- 育休開始181日~最終日までは、給料の50%
計算方法は、まず給料半年分(残業代含む)を合計します。
次に、180で割った金額を計算します。
- 月40万(残業代含む)
- 40万×6か月=240万
- 240万÷180=¥13,000(休業開始時賃金日額)
- ¥13,000÷67%=¥8,710(給付金日額)
- ¥13,000÷50%=¥6,500(給付金日額)
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育休中に家計が不安な場合は、節約をしましょう!

社会保険料と所得税は免除
実は、所得税が少なくなると、上の子どもたちの保育料が無料になったりします😆
— とよクマ@イイセンの子育て (@toyo_kuma) 2019年5月21日
夫婦で育休=収入ゼロと認定されますので、多くの自治体では費用負担なく利用できると思います。
保育園が無料なので、市県民税も無料だったなんてこともあります😊
また、上の子の学校の給食費も無料でした😄
給料は減りますが、社会保険料と厚生年金、所得税が免除になります。
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つまり、3つの保険が免除されることで、思ったほど手取り金額は変わらないのです。
例を挙げると、支給額(月収)40万だと、手取りは30万程度です。
- ¥8,710(67%の給付金日額)×30日=26万円
- 月収40万の場合、手取りは30万程度
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また、給付金は所得としてカウントされないので、夫婦で育休を取得すれば、年間所得ゼロ円と算定されます。
所得税免除=市県民税なし→上の子の保育園料無料 にもなるケースもあります。
結論として、今まで通りに生活していれば、ほんの少しの節約で十分な生活が可能です。
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男性が育休を取ると、会社に助成金が
中小零細企業にお勤めの方は、人員も少ないのでなかなか育休取得の希望を言い出しにくいですよね。
でも、会社にも助成金が出るメリットがあります!
両立支援等助成金(中小企業) | |
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①1人目の育休取得 | 57万 |
②2人目の育休取得(5日以上) | 14.25万 |
②2人目の育休取得(14日以上) | 23.75万 |
②2人目の育休取得(1ヶ月以上) | 33.25万 |
③育児目的休暇の導入・利用 | 28.5万 |
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どうしても会社が渋る場合は、半育休とセットで助成金の話を出すのがおススメです!
中小企業であれば、会社にとって悪い話ではないと思います。
男性育休の義務化
2019年5月、男性の育休取得が義務化に向けて動き始めました。
義務化の賛否はともかくとして、取得率を重視した風潮が正しいか疑問です。
仮に法律の施行により、取得率が100%になったとしても、5日未満の育児休業ではあまり効果がありません。
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段階として、取得率の上昇に注力するのは正しい施策ですが、
1日でも取得したのだからOK
では、あまり意味がありません。
とよクマ
取得者側の視点で考えると、義務化は後押しになります。
義務化したのだから、1ヶ月ぐらいはいいよね?
と、押しやすい雰囲気になるでしょう。
とよクマ
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男性の育休をわかりやすく解説のまとめ
今回は、はじめて育休を取得する男性に向けて、コレだけは知っておいてほしい!
内容をまとめました。
ほとんどの方が、
- 育休取得を言い出せない
- 育休取得できたとしても5日未満
と想定して、少しでも良い条件で育休を勝ち取る!をテーマに執筆しました。
とよクマ
会社であなたの変わりは居ても、家庭にあなた(パパ)の変わりは居ません。
終身雇用制が崩壊して会社があなたを守らなくなった今、会社と家庭、どちらを重視しますか?
母ナツ
会社にとって、育休後も戻ってきてほしい人材になる。
ことも大事なことです。
育休=権利を主張する前に、義務=会社に貢献できているか を振り返ってみましょう。
基本世の中は、ギブが先です。
ギブを重ねることでテイクしたくなりますし、今後もギブを期待できる人間をないがしろにはしません。
とよクマ
男性の育休をテーマに色々なコラムを書いています。
男性も育休を取得しよう!読みたい記事10選(まとめ記事) から、ご一読ください。
