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剣道の本じゃないけど勉強になるマンガや映画8選【指導者監修】

剣道錬士六段で指導者の、とよクマ(@toyo_kuma)です。

「剣道を楽しく学びたい!」

「剣道の本以外で勉強になるマンガや映画を知りたい!」

剣道の本以外から剣道を学び、心の成長につなげるをテーマに記事を書きました。

技術や知識の習得を急ぐより、まずは器、心の成長が優先です。

とよクマ

心の成長を優先させた方が、結果的に技術や知識の習得も早くなります。

今回は、子どもでも楽しみながら学べる作品を選びました。(前半4つ)

観やすい、読みやすい順番でレポートしましたので、お子様の理解に応じた作品がおススメです。

剣道の本じゃないけど勉強になる漫画や映画8選

今回は、すべて剣道がメインではない作品を選びました。

いわゆる剣道マンガや映画は、あえてすべて避けました。

剣道で強くなるコツは、普段の何げない日常の中にたくさんのヒントがあります。

見てほしいポイントも、作品の紹介と合わせて解説していきます。

バケモノの子

小説と映画がありますが、映画がおススメです。

おはなしの内容は低学年でもわかりやすく、子供が引き込まれやすい世界観です。

とよクマ

序盤のストーリーのみ解説すると、主人公の九太がバケモノの世界に迷い込み、強くなるために熊鉄というバケモノの弟子になります。

剣道の観点で見てほしいのは、九太が武術を習得するプロセスです。

熊鉄は腕は確かですが、弟子をとるのが初めてで、残念ながら教え下手。

とよクマ

九太とは、いつも喧嘩ばかり。

それでも九太は強くなることを諦めず、熊鉄の動き、特に足の動きをマネて盗むことにします。

剣道初心者が知っておきたいコツ10選 では、足の動きの大切さについて特集しています。

ぜひ合わせて、ご一読ください。

剣道初心者が知っておきたいコツ 剣道初心者が知っておきたいコツ10選【指導者監修】

九太は教えてもらうことを当てにせず、見て学び自ら工夫して、武術を覚えていきます。

剣道も過去にさかのぼれば、教えてもらう、指導というのは今ほど盛んではありませんでした。

基本は師匠の動きを見て学ぶ。

とよクマ

正に九太と熊鉄のような間柄だったのです。

学ぶは、真似まねぶ が語源と言われています。

受け身の指導待ちでは、成長できません。

強くなりたい気持ちを一心に、教えてもらう事より先生の動きから、いかに学ぶかが剣道でも大事です。

おススメは本より映画版です。

ドラゴンボール

ドラゴンボールは、ぼくたち親の世代からの名作ですね。

ドラゴンボールで学びたい部分は、

  • 修行を楽しんでいる
  • 強くなることに貪欲
  • 常に高みを目指す姿勢

主人公の孫悟空は、まさに武術家のお手本と言ってもよいでしょう。

とよクマ

悟空は弟子を育てるより自らの修行が第一なので、武道家よりは武術家です。
  • 辛いキツイと思って日々の稽古をするか
  • 楽しく稽古をするか

これだけでも、大きく違います。

また悟空がいくつもの限界の壁を乗り越え、強敵と戦う姿は剣道でも同じです。

全国一を目指しても思うようになれませんが、そもそも目指していない人は絶対になれない世界です。

とよクマ

夢を持つなら大きく、いつだって本気の孫悟空は良いお手本です。

ちなみに、少し表現は違いますが、剣道でも元気玉は作れます。

とよクマ

いや、マジで作れます。

目には見えませんが、気を相手にぶつける、気攻めは剣道上級者の手法のひとつです。

ONEPIECE (ワンピース)

ワンピースの主人公ルフィの最初の仲間、ロロノア・ゾロは三刀流の剣士です。

実際には二刀流までですが、強くなるためのストイックな姿は子どもから見るとカッコイイと思うでしょう。

とよクマ

ワンピースは20年以上の長寿マンガとなりましたが、かつてはゾロに憧れて剣道を始めた子も数多くいたほどです。

最近のワンピースでは、覇気の概念があることをご存知でしょうか。

『覇気』とは元は「意志の力(いわば意志エネルギー)」であり、その意志によって流れる「身体の中を取り巻くエネルギー(体内エネルギー)」を比喩的な表現をした「気配」「気合」「威圧」「殺気」「闘争心」「怒気」などの感覚と同じ概念である。 

覇気(ONEPIECE) (はき)とは【ピクシブ百科事典】

少しむずかしい話になりますが、剣道の世界でも気の概念はあります。

自分の身体の中にある気のエネルギーを燃やし、相手にぶつけます。

とよクマ

ある意味では、気に飲まれるか、飲みこめるかの戦いなのです。

よく還暦以上の先生が若い20代より強く、軽くあしらっている現象がありますが、気の勝負での圧倒的な結果です。

つまり、先生の気にのまれると、全力を出せない(封じられている)か、全力を出しても相手にとっては大したことがない気の大きさ、強さなのです。

気の概念を説明するのは難しいですが、ワンピースは表現は違えど、子供に説明するにはとてもわかりやすく描かれています。

とよクマ

中古で買えば1冊当たり200円以下になるのでおススメです!

千と千尋の神隠し

子供といっしょに、親御さんに観てほしい映画です。

ストーリーを子育ての視点で観てみましょう。

千尋はどこにでも居そうな10歳の女の子ですが、色々な試練を乗り越え短期間で驚くほど成長します。

とよクマ

千尋の成長するきっかけは、両親の不在です。

甘えられる両親が居ないので、自分自身でどうにかして生きていかなくてはなりません。

幸いまわりに助けられますが、何かをやってもらったことは一度もなく、いつも自分の主体的な行動によって問題を解決してきました。

ぼくたち親が思っているより何倍も子どもは強く、たくましいのです。

とよクマ

大事に育てるのと同じぐらい、ほおっておくことも大切です。

千尋が迷い込んだ異世界は、実は現世を面白おかしく描いている世界とも考えられませんか?

そんな中でも、正しい行動や考えができるのが子どもです。

子どもをほおっておくというよりは、信頼して本人に任せるのです。

とよクマ

最後のシーンでは、無事に両親を救出して元の洞窟をくぐって帰りますが、行きと同じように母の手を握り歩きます。

このシーンが意味するのは、子どもの大きな成長は、表面上はわからない

とよクマ

大人から見た子どもの様子を表しています。

同じように、剣道で成長した心の姿は、目には見えません。

ですが、見えない部分で大きく成長しているのです。

ベスト・キッド(2010年)

ジャッキー・チェンの映画です。

母の都合でアメリカから北京に引っ越してきたいじめられっ子(ドレ)が、どこか暗い影を背負うマンションの管理人のおじさん(ハンことジャッキー)にカンフーを習うストーリーです。

とよクマ

カンフーの修行のシーンですが、ハンはドレに意味不明な動作を繰り返させます。

 ドレのカンフー指南を行うこととなったハンだが、ドレにさせることといえば、上着をハンガーに掛け、取り、着て、脱ぎ、落とし、拾い、そしてまた掛ける、という動作を繰り返させるというカンフーとは関係なさそうなことしかしない。うんざりしてついに抗議するドレに、ハンはその動作がカンフーの技に直結することを理解させる。

ベスト・キッド (2010年の映画) – Wikipedia

実は意味のなさそうな行動も、カンフーにとって基本ともいうべきかただったのです。

ハンの名言ですが、

人生のすべてにカンフーがある。 上着を着る動きにも、脱ぐ動きにも、人との接し方にも。 すべてがカンフーだ。

とよクマ

実にシビレるセリフです。

剣道にも、直心是道場じきしんこれどうじょうという言葉があります。

直心=素直な心を持てば、どこでも道場になる。

つまり、自分の心がけ次第で、どこでも何からでも学ぶことができるのです。

ハンはカンフーの形だけではなく、同時に修行の心がけまでドレに伝授したのです。

先に心を育てたほうが、技術の習得が早くなるという、指導者の視点でも大変参考になるセリフです。

とよクマ

ここで形の重要性が出ましたが、剣道においても剣道形は重要です。

実は剣道形以外の技は、剣道では使いません。

もちろん技そのものを剣道形と同じように試合で出すわけではありませんが、原理はすべて剣道形にあります。

とよクマ

剣道形を子供でも重視すべきというと、だいたいが「?」と言われますが、ベスト・キッドを観た人であれば解ってもらえるはずです。

すべては形の中に、答えがあるのです。

形と実践を繰り返すことで、勝負の瞬間を逃さない技術を自分のものにできるのです。

そう、「人生のすべてに剣道がある。 バトミントンの動きにも、ボール投げの動きにも、人との接し方にも。 すべてが剣道だ。」(これが言いたかった)

半沢直樹

言わずと知れた名作。

子供には、少しむずかしい内容かもしれません。

主人公の半沢は元剣道部という設定。

作品中も剣道シーンだけでなく、からまれた時など剣道で撃退しています。

とよクマ

剣道で実際にケンカが強くなるわけではないですし、危険ですのでマネはしないようにしましょう!

半沢の「倍返しだ!」は、剣道で鍛えた心から発せられる強い気持の現われです。

かくあるべき という剣道家の姿を描いています。

とよクマ

途中、同僚の近藤と稽古するシーンは剣道家必見です。

半沢が強いのは、半沢の気持ちが強いのです。

そして、近藤に自らの気を伝え、気に着火し、気を燃やし再起を促します。

実際に剣道でも、気を分けるテクニックがあります。

気の勝負をわかりやすく描いた、数少ないドラマです。

塚原卜伝

戦国時代の剣豪、塚原卜伝の生涯を描いた作品です。

主に若年の時代の物語で、様々な苦悩も描きます。

殺人剣(人を殺すための剣)に常に疑問を抱き続けながらも、剣豪として勝負に挑み続ける卜伝。

とよクマ

次第に、人を切る剣とは全く正反対の境地を開眼します。

実際の卜伝と違いはあるのかもしれませんが、活人剣(人を生かす剣)を描いた数少ない作品です。

少しむずかしい話になりますが、圧倒的な力をもってして、最後は戦わない道を相手に選ばせ相手を生かすのが活人剣です。

現代剣道も活人剣ですので、学ぶ点は多いでしょう。

壬生義士伝

中井貴一主演の映画です。

とよクマ

渡辺謙主演のロング版もあるのですが、個人的にファンなので中井貴一版がおススメです。

タイトルのとおり、「義」をテーマに描いた作品です。

生活の困窮こんきゅうから致し方なく脱藩をした吉村貫一郎は、お金のために新選組に入隊します。

周りからは守銭奴や武士の誇りが無いと言われつつも、家族のために自らの剣で金を稼ぎ続けます。

新選組は歴史の波にのまれ、凄惨せいさんな最期を迎えますが吉村もその渦に巻き込まれます。

とよクマ

吉村にとって義とは、家族を守ることでした。

それだけではなく武士として、2度もあるじを裏切るわけにはいきません。

吉村は武士の義のために、最後の最後まで新選組で戦い抜きました。

日本人がどこかに置き忘れてしまった義の心を描いた、数少ない映画です。

剣道の本じゃないけど勉強になるマンガや映画から学ぼう

剣道で強くなりたい。

そう思って一生懸命稽古にかよい、剣道の技術書を読んでいるけど、なかなか結果が出ない。

そんな時は、少し剣道から離れてみると良いかもしれません。

とよクマ

剣道を別の視点から考えることで、今自分に足りない何かに気が付くかもしれません。

技術の限界は稽古を重ねれば解決できますが、心の成長は剣道以外から学んだほうが効率が良いかもしれません。

ベスト・キッドの名セリフから学んだように、直心是道場。

人との関係や、一見すると関係の無いことから大きなヒントが得られるかもしれません。

とよクマ

剣道は技術だけで勝てるほど、甘くはありません。

逆に考えれば、時に強い気持ちで技術を超える結果を生み出すこともあります。

作品を見て自分も主人公のようになりたいと思う、熱い気持ちを大事にしましょう。

とよクマ

この記事が、お子様の剣道の成長の良いきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

この他にも、剣道についての記事を書いていますので、ぜひご一読ください。