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剣道初心者が知っておきたいコツ10選【指導者監修】

剣道初心者が知っておきたいコツ

剣道錬士六段で指導者の、とよクマ(@toyo_kuma)です。

「剣道初心者って、何をすればいいの?」

「初心者が知っておくと得になるコツを聞きたい!」

そんな方に向けて、この記事を書きました。

この記事では、初心者が知っておくと成長が早くなるコツを10個厳選してご紹介します。

  • 柔軟体操は大事
  • 素振りのコツ
  • 足さばきのコツ
  • 踏み込みのコツ
  • 大きな声を出す
  • 礼のカタチをおぼえよう
  • 音楽に合わせて足の練習
  • バトミントンで遠心力を覚える
  • ボール投げ(キャッチボール)で肩をつくる
  • 三磨の位(さんまのくらい)の奥義を知る

とよクマ

効率的に技術を体得するためのポイントです。

ぜひ、子どもさんと一緒に読んでください。

むずかしい表現があるので、親御さんにはわかりやすく説明をしていただけると助かります。

それでは、本編に入りましょう。

剣道初心者が大事にしたい練習

防具を付ける前の初心者が大事にしたい練習を、6つピックアップしました。

早く防具を付けたい気持ちはわかりますが、後々を考えるとじっくり基本を身に付けるのが早道です。

今の時代は、約半年ほどで防具を付け始めますが、昔は2,3年は防具を付けさせてはもらえませんでした。

それほどまでに、昔の先生方は基本を重視したのです。

ある意味では、剣道で最も大事な6つの要素でもあります。

柔軟体操

剣道の稽古の最初に準備運動や柔軟体操をしますが、ケガ防止のためだけではありません。

剣道も体を動かす運動、スポーツの要素が強いので体の柔軟性が求められます。

柔軟性を高めるには、ストレッチが最適です。

  • 手首(竹刀を柔軟に使える)
  • 肩甲骨(竹刀を振る時に重要)
  • 股関節(足さばきや踏み込み)
  • ヒジ、ヒザ
  • 足首(足さばき)

全身の柔軟性が必要なのですが、必要な部分と動作を意識することで、よりストレッチの効果が上がります。

基本的に剣道で必要な体の要素は、2つだけです。

  • 強い体幹
  • 柔軟性
  • (できれば)筋力

筋力トレーニングは、高校生以上の身体が出来上がったアスリートには必要です。

小学生~中学生までは、正しい基本の動作と鍛える部分を意識することで、十分に稽古(練習)の中で筋肉は鍛えられます。

さて、柔軟体操ですが、稽古後のクールダウン(整理体操)も忘れずにしましょう。

終わった直後の整理体操も重要です。

  • 終了後すぐにストレッチ
  • 入浴後のストレッチ

とよクマ

この2回のストレッチを重ねることで、疲労や故障の予防と柔軟性が鍛えられます。

入浴も大事です。

ついついシャワーで終わらせてしまいますが、稽古の後は夏場でもお風呂に入りましょう。

体はすべての資本です。

体自体のスペックが高ければ高いほど、上達は早くなります。

もっとも重要なのは、体幹と柔軟性>筋力 だと、覚えておいてください。

素振り

剣道の素振りのコツ

素振りは、剣先を遠心力で振るイメージを大事にしましょう。

ついつい手元と腕の上下の速さで竹刀を振りたくなりますが、重要なのはヘッドスピードです。

ヘッドスピードの重要性は、すべてのスポーツ共通しています。

  • 野球
  • ゴルフ
  • テニス

共通するのは、ヘッドスピード=飛距離です。

ぼくがもっともお手本になると思う動画をご紹介します。

大事なのはヘッドスピードで、正しく素振りをすると、

「ヒュッ」と

風切り音が鳴ります。

この音が鳴るのが完成形ではあるのですが、かなりの年月がかかると思います。

初心者のうちは、まずはゆっくり振り上げゆっくり振り下ろすことです。

  • 正しい動作を意識しながら
  • まっすぐ太刀筋が通っているか
  • 手と足があっているか

とよクマ

次第に、振り上げは遅くても振り下ろしを早くできるように意識しましょう。
最後は上下すばやく1動作でできるのが理想です。

母ナツ

まずは、素振りのメニューの動作を覚えましょう。

  • 上下動素振り(膝の位置まで竹刀を下ろす)
  • 正面素振り(自分の鼻の位置まで)
  • 左右面素振り
  • 一挙動素振り

素振りは同じ動作ばかりで、次第にしんどくなってきますが、とっても大事な基礎練習です。

高段の先生方も、自分の剣道に行き詰った時には、素振りまで戻ります。

いつまででも大事にする稽古が素振りです。

足さばき

剣道において足さばきは、とても重要です。

ついつい竹刀を持った上半身に目が行きますが、大事なのは足です。

基本の形として、右足が前、左足が後ろになります。

とよクマ

初心者のうちは、左足が右足の前に出ることはありません。

足さばきの基本は、すり足です。

文字通りこするように、なめらかに床をすべるように足を使うのが理想です。

ですが、なめらかなすり足は、なかなかできません。

左足に体重の7割、右足に体重の3割を意識して、左足を軸と考えましょう。

左足で体全体を押し出すイメージが大切です。

右ひざはやや緩ませ、ヒザ関節を柔らかく使えるように意識しましょう。

右足は床にベタ付けせずに、やや浮かせるようなイメージで床に付けると、スムーズに足を動かせます。

とよクマ

足の裏で床に触れるイメージです。

左足のふくらはぎに大きな負担がかかるのは、正しい動作をしている証拠です。

肉離れなどしないように、徐々に慣れるようにしましょう。

踏み込み

剣道初心者にとっては最も厳しく大変な練習だと思います。

というのも、全体重を右足にかけ床に叩きつけるなんて、よく考えればおかしい話です。

手の平で何度も机を叩いてみてください。

10回ぐらいが限界なはずです。

剣道の稽古では、踏み込みを1日で何百回と繰り返します。

とよクマ

痛くない踏み込みのコツをお伝えします!

カカトから床につかないことです。

着地の瞬時には、3つの段階があります。

  1. 足裏の湧泉ゆうせんと呼ばれる部分
  2. 指先(1と2はほぼ同時)
  3. 最後にカカト
剣道の踏み込みのコツ

1と2はほぼ同時ですが、指先(2)から床につくとケガをします。

意識として1から着地を意識するとスムーズです。

この踏み込みができると、上級者のような乾いた音の

「パシッ」と鳴る

踏み込みができるでしょう。

大きな声を出す

剣道では大きな声が大事です。

大きな声を出すと、勇気が出てきます。

勇気が出ると、相手に立ち向かえます。

相手に立ち向かう気持ちをどれだけ強く持てるかが、勝負の最も大切な部分です。

とよクマ

少し余談になりますが、剣道のほとんどの先生は歌がお上手です。

剣道は腹式呼吸で大きな声を出すので、ボイストレーニングと同じ効果になります。

その気になると、やたらと大きく張りのある声が出るようになります。

最初のうちは恥ずかしいですが、先生方を見てください。

もはや最初の原型がないほどの絶叫をしていると思います。

おかしな声を出していますが、とても迫力があると思いませんか。

カタチにとらわれず、自分の戦う気持ち相手にぶつける感じで、大きな声を出しましょう。

礼のカタチを覚える

子供が剣道を習うメリット10選と基本情報 では、礼について書いていますので、まずはご一読ください。

剣道を習うメリット10選の画像 子供が剣道を習うメリット10選と基本情報【指導者監修】

礼もまずは、カタチを覚えることからスタートです。

何度も何度も礼のカタチを練習し、普段の稽古でも礼を大事にすることで、礼に風格ふうかくが出てきます。

風格とは、上級者のオーラです。

先生方のような、落ち着いた中に気品があるような礼のカタチをよく見て、マネをしましょう。

剣道の正座の仕方

道場の練習では、最初だけ動作のカタチを教えてもらえますが、その後はあまり指導を受けられません。

先生や先輩の姿を見ながら、自分なりにカタチをマネしましょう。

剣道初心者が遊びから学びたい動作

剣道の技術は、他のスポーツの動作からも学べます。

むしろ他の競技から学んだほうが、上達が早いかもしれません。

とよクマ

子供のうちは、色々な競技経験をした方が良いです!

剣道の練習の基本は反復練習なので、剣道を離れて気分を変え、遊びながら学ぶのも良いでしょう。

低学年だと無意識に遊ぶのも良いですが、中学年以降は剣道にとって何の練習かを意識しながら遊ぶとより効果が出ます。

音楽に合わせて足の練習

音楽に合わせて、踏み込みやすり足の練習をしましょう。

例えば、「幸せなら手をたたこう」の手を叩く部分で、合わせて連続で踏み込みをする。

メロディに合わせてすり足をする。

とよクマ

剣道でもリズム感は重要です。

剣道は対人競技なので、相手の動作に合わせる必要があります。

自分勝手なペースでは、どんなに速さがあっても技は決められません。

相手の技のリズムに自分のリズムを合わせてこそ、技が決まるのです。

音楽に合わせ足を使うことで、

  • リズム感を養い
  • 自由自在に足を使える技術

の2つが身につきます。

慣れてきたら、ぜひ三三七拍子も踏み込みでしてみましょう。

とよクマ

三(前)三(後)七(前)の踏み込みがおススメです。
え?後ろも必なの?

母ナツ

とよクマ

引き技も踏み込みを使います。

小さく鋭い踏み込みが連続でできるようになれば、試合で有利になります。

剣の速さは剣を振る速さではなく、足(踏み込み)の早さです。

バトミントン

バトミントンは、ラケットの振り方が剣道の竹刀の振り方と共通しています。

  • 手の内と手首、ヒジの力を抜いて
  • シャトル(玉)を打つ時だけ瞬時に力を入れ
  • (ヒジから前に出し、肩で振る)
  • ラケットのヘッドスピードを出し打ち返す

剣道は両手で竹刀を操作するので複雑になりますが、まずはバトミントンなど片手で感覚をつかむと体感しやすいです。

とよクマ

両手だとなかなか力の入れ方が難しいですね。

ラケットを振る時の動作を思い出してください。

  • 瞬時に小指から徐々に人差し指にかけて力を入れつつ
  • 同じくして手首をやわらかく使って
  • ヘッドスピードを上げて
  • シャトルにあてた瞬間に力を抜く(脱力)

ムチのようなしなやかさをイメージして腕を振りましょう。

剣道の練習と考えると、左手でもラケットを使えるとなお良いです。

繰り返すことで、手の内の感覚を覚えられます。

低学年は特に難しい説明をせずに、何となく遊びでバトミントンをするだけで、効果が出るでしょう。

ボール投げ(キャッチボール)

ボール投げは肩(肩甲骨)を使います。

肩はある程度使う動作を覚えないと、なかなか可動域が広がりません。

肩を作るにはボール投げが最も効率が良く、体幹の力も加えボールをまっすぐ投げます。

ボールをまっすぐ投げるのも、竹刀をまっすぐ振るのも原理は似ています。

  • 体幹の力
  • 肩の使い方
  • 下半身の安定性

とよクマ

肩だけではなく、体幹と足の筋力から作られる安定性も必要です。

また、キャッチボールは相手と呼吸をあわせなければ成立しません。

剣道の技は、相手に依存します。

相手の心と自分のを合わせるイメージが大事です。

キャッチボールでタイミングを合わせて、お互いにテンポよくボール投げができるようになれば、剣道のタイミングも合わせやすくなります。

剣道初心者でも古流の奥義で効率UP

初心者でも奥義が使えるの?

奥義と言えば、いざ免許皆伝の時に師匠から秘伝の必殺技を習う。

あながち間違いではないのですが、実は知っていれば初心者でも使える奥義があります。

とよクマ

奥義は技だけではないのです。

三磨の位(さんまのくらい)

三磨の位さんまのくらいは、柳生新陰流の奥義です。

習う、稽古、工夫 の3つで成り立っています。

このような図で伝承されています。

三磨の位は剣術の修行の取り組み方のコツで、

  • まず素直に師匠に習い
  • 何度も稽古(練習)を重ね
  • 更にうまくなるように常に工夫する
  • そしてまた素直に習う

と、現代の言葉でいうとPDCAですね。

Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。

PDCAサイクル – Wikipedia

PDCAの歴史は100年前にさかのぼり、アメリカで提唱された経営理論です。

100年前の理論が、400年以上も前にすでに発見されていたのは、実はものすごいオーバーテクノロジーなんです。

剣術の奥義と聞くと、

とよクマ

高速抜刀のために絶妙のタイミングで左足を出して
剣術の基本である9の斬撃を高速で同時に出す

母ナツ

とか、派手な技を思い浮かべますが、現実は概念がいねんだったんです。

つまり、強くなる考え方や心がけが最も大事にされた結果、奥義のひとつになったのです。

剣道初心者が知っておきたいコツ10選

ちょっとしたポイントを知っているか知らないかで、上達のスピードは大きく変わります。

特に子供は、マジメに剣道の稽古を反復練習するだけがすべてではありません。

あきないように、遊びも取り混ぜながら自然と重要なポイントが学べるのも大事な工夫です。

子供の時期の競技経験が大切と言われるのは、色々な競技を体験することで、色々な技術のポイントを体に吸収できるのが理由だと思います。

競技のルールや具体的な技術は違えど、基本的な技術には共通点があるのです。

剣道だけにとらわれず、広い視野で経験を重ねたほうが子供の視野も広がります。

ぜひ親子で、練習がてら楽しく遊んでみてください。

最後になりますが、この記事が親子のコミュニケーションとお子様のより良い剣道の発展につながれば、この上ない幸せです。

他にも色々と剣道の記事を書いていますので、ぜひご一読ください。

剣道の防具の選び方!小学生など入門者向け基礎知識 では、防具の選び方や基礎知識についてレポートしています。

ぜひ、合わせてご一読ください。

剣道の防具の画像 剣道の防具の選び方!小学生など入門者向け基礎知識【指導者監修】